皆さんどうもこんにちは、メンズスタッフの金谷です
毎日本当に暑いですね、立っているだけでも汗がしたたり落ちる(--;)
この暑さすごいですね
さて今日は、前回より書かせていただいております
【Hair Studio CLAMPが出来るまで。。。】の第2回をお伝えさせて頂きます
Hair Studio CLAMPでは色々な場所で木を使っています。
出入り口の扉、カットスペースのカウンター、レジカウンター、ディスプレイ用の棚板など
いたる所で使っています。
「なんだ、木なんかどこででも使ってるし。。。」
という声がなにやら聞こえてきそうですが、ではまず見て頂きましょう
まず、出入り口の扉。
出入り口の扉は建物の”顔”となる所。
お客様がまず目にし、一番始めに触れる場所だからこそ、こだわりが必要でした。
厚さは40mmの無垢材を使い、一見するとダイニングテーブルの天板のようにも見え
重厚感を感じさせます。
平行に通る木目が美しく、所々に見られる”虎斑”が見られます。
写真の上の方に見える模様分かりますか?これが”虎斑”です。
模様のところには光沢があり、虎の縞模様にたとえて”虎斑”とよばれます。
これは、天然の木材である証と同時に良質な材でもある事を表しています。
また、部分部分で見られる木目の荒い箇所や、削り取ったような表情をした所を
わざと表面に出す事で味わいを表現しました。なんだか懐かしさみたいな物も感じさせてくれます。
重厚感の中にも味わいがプラスされ、温かな色合いとうまく溶け合う事で、訪れる人を優しく招き入れてくれる、CLAMPの”顔”が出来上がりました。
次に内部スペース。
こちらも出入り口の扉と同材を使用しました。
カットスペースのカウンター、ディスプレイ用の棚、ミラーまで同じ材種の”ナラ材”を選びました。
天板等は木目を柾目とする事で、平行に走る木目の美しさが特徴的です。
柾目板は、高樹齢の、幹の太い木からしか取れず、一本の木から取れる量も限られるので、貴重な板材です。その板材をわざと荒く仕上げ、味わいある表情とする事で、より空間に力を持たせています。
シャンプースペースへ通ずる扉を固定している柱。こちらは古材を使用しています。
どこかの建物の構造材として使われていた古材。こちらはクリの木を使用しています。
古材は使われていた時の姿をそのまま使用しました。
木材同士をつなぐほぞ穴や欠き込まれた形はもそのまま残す事で、ここでしか味わえない
表情と空気感があります。
製材された柱とは違うので、形もさまざま。加工も難しい中、使用する場所や向きをうまく選んで
建て込んでくれた大工さん、本当に良い物になってます!
下の写真で、扇風機の隣に立ってある2本の柱が見えますか?
これも上と同様、古材を使用しており、下の太い物はケヤキを。上の細い柱は扉の柱と同じ
クリの木を使っています。
こちらも塗装を施してあるのですが、扉の柱とこんなにも色合いが変わって来て同じ材種とは思えません!同じ材でも経過した時間や場所、成長過程などによりこんなにも雰囲気がかわる。
それも古材独特の面白みと味わいであります。
古材だからこそ出せる表情。それはここでしか味わえない空間でもあります。
使われた扉、天板、棚板、柱などはすべて無垢材を使用し
【木】本来の雰囲気を感じる事が出来る空間となりました。
荒く仕上げられた表情や、実際に年月を経て出来た表情などが交わる事で
空間に味わいと新鮮さ、そして居心地の良さが演出されました。
人は木と時間を共にしてきました。空間を作る材料として、時には文字を伝える為や生活する
為にも形を変え、人々の生活になくてはならない存在として支えてくれています。
以前現場監督として勤めていた時、出来上がった物にあまり温かみや居心地の良さと言う物を感じる事が出来ませんでした。使っている物は木目調ではあるものの、プリントや張りぼて。
木の存在とは、空間に温かみと居心地の良さを与えてくれる物なんだと実感しました。
その空間に味わいや深みがプラスされる事でより一層空間の質が上がる。
形は一つとしてないであろう古材やヴィンテージの扉など、ココでしか味わう事が出来ない
空間を作るのに携われた事が、本当にうれしく思えます。
味わいと深み、そして居心地の良さと温かみのある空間で、素敵になれて楽しい時間を過ごせれる。
幸せな事だと思います。
次回予告!
【Hair Studio CLAMPが出来るまで。。。】-塗装を燃やす!人生初の経験-
お楽しみに
ブログ更新中、暑さで汗が滴ってました。。。